「高野辰之」さん「岡野貞一」さんが作られた「ふるさと」は日本人なら誰もが知っている名曲です。この「ふるさと」も清々しくこれも隠れた名曲であります。 この「ふるさと」は1965年に創立された劇団「統一劇場」のミュージカルの主題歌、作詞は劇団の主宰者「石塚克彦」さん作曲は「岡田京子」さん、この劇団のミュージカル「希望」を見られた「山田洋二」監督や寅さん一家に気に入られ、松竹映画創立80周年記念映画として「寺尾 聡」「倍賞千恵子」さんを主役に映画「同胞(はらから)」の主題歌として使われ一躍有名になりました。 舞台となったのは岩手県の過疎の村、青年団の団長が村おこしのイベントに劇団を呼ぼうと会議に図りましたが費用が高額なため喧々諤々、団長の熱意に押されやろうと言う事になり入場券の販売、やっと完売、ミュージカル開演当日、会場の学校の校長が”有料の公演なら貸せない”と言ってきました。
大変です!どんどん人が集まりだしました。 入口で止めたまま頭を悩ましていました、劇団の職員役の「倍賞」さん、莫大な費用がかかっていますが無料にしますと大声で言いました。 公演は大成功となりましたが、劇団にはお金が入ってきません、謝る「倍賞」さんに劇団の団長が言いました、”こんなに皆さんが喜んでくれたのだからそれで十分だよ”と、僕もこの映画を見ましたから今でも思い出します、涙が溢れて大泣きしたことを覚えています。 大島