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2011年01月01日

歌ごえはこころの旅 日本の歌編

NO196  「芭蕉布」  作詞吉川 安一  作曲普久原 恒勇
  沖縄の音楽には独特の雰囲気があります楽器の三線・琉球笛・太鼓などの音色による所もありますが、特徴的なことは沖縄ならではの音の使い方にあると言えます。  日本本土の古いメロディーの音階の使い方は、スコットランドやアイルランドと同じようにド・レ・ミ・ソ・ラ・ドのファとシを抜いたヨ・ナ抜き音階と言いますが、沖縄ではレ・ラを抜いてド・ミ・ファ・ソ・シ・ドのレ・ラ抜き音階で作られている曲が多くみられます。  「芭蕉布」を作曲した「晋久原」さんは昭和7年に大阪市此花区に生まれ、養父が経営する沖縄音楽のレコード店では、沖縄音楽が溢れていましたが「晋久原」さんはクラシlックなど西洋音楽も学んでおり、養父との考えの違いで沖縄に渡り、一時音楽の道から離れていましたが沖縄音楽のプロデュサーとなり、若者向けに新しい沖縄音楽を発信して行きました。 そのような中、昭和40年この「芭蕉布」が生まれラジオで放送された時、地元沖縄では沖縄らしくないと評判あまりよくありませんでしたが、本土の人達には自然に受け入れられ広まっていきました。 そして昭和43年NHKの「名曲アルバム」で放送され一挙に全国の人が知るところとなりました、「芭蕉布」はほとんどが西洋音階で作られています。
  さて作詞の「吉川」さんは沖縄県の鳩間島で生まれ育ち、当時小学校の教諭をされていました、二人は新しい沖縄音楽を作ることに共鳴して吉川さんがこの詩を書かれたそうです。 「芭蕉布」の歌詞の3番は何を言っているのか良く判らないと言われる方が多く居られます 《 今は 昔の首里天じゃなし 唐オゥーつむぎ はたを織り 上納捧げた 芭蕉布 浅地紺地の 我した島沖縄 》 は 今でこそ王の居られるお城ではないが、かつて「唐」とうもろこし(糸芭蕉)の茎をつむいで機を織り浅黄色や紺色に染めてこの芭蕉布を上納していたのですと歌っています。 現在では沖縄の北部、大宣味村(おおぎみむら)の「喜如嘉」が芭蕉布の里として知られています。 僕も友人のご夫婦と4人で行き実際に芭蕉布の制作工程を見、人間国宝の「平良敏子」さんにもお会いすることが出来ました。 「芭蕉布」は私達の歌ごえサロンの代表的愛唱歌の一つ、これを歌っていると沖縄の真っ青な空と海木々の緑 そして真っ白な砂浜が目に浮かんできます。 素晴らしい歌に感謝しています。 大島 
 
  
posted by たかピー at 12:13| 大阪 ☁| Comment(0) | 日本の歌 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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