西暦304年に21歳の若さで死んだ 「ルチア」 は横恋慕された男に異教徒だとして密告され、囚われ酷い拷問にも信仰は変わることなくキリストを信じて死んでしまいました。 その後ナポリの人達は 「ルチア」 を町の守護聖人として崇めるようになりました。 1744年オーストリア軍を撃退したとき町の人々は古くから伝わる歌を歌って勝利を祝っていました。 その後、サンタ・マリア・ディ・ピエデグロッタ寺院で第一回ナポリの民謡祭が開かれ、改めて町の歌「サンタ・ルチア」として定着していきました。
そして1849年「コンビッチ」が歌いやすいように編曲し「コットラウ」が詩を付けて現在の「サンタ・ルチア」になりました。 ナポリ語の 「サンタ・ルチア」 は 《 美しい波止場 月の光をあびて 沖へ漕ぎいでよう 舟は二人の乗せた舟は 幸せを約束してくれる サンタ・ルチアの名にかけて ・・・ 》 と判り易い言葉で歌っています。 日本では1920年大正9年に伝わりり、浅草オペラなどで歌われるようになりました。 大島